
定期的に洗車をしていても、必ずと言っていいほどヘッドライトは黄ばんできます。
どれだけ車体がキレイでもヘッドライトが黄ばんでいるとお世辞にもかっこいいとは言えませんよね・・・
あなたもヘッドライトの黄ばみに頭を抱えていませんか??
そんなあなたのお悩みを解決する手助けをしたいと思い、この記事を書きました!
ヘッドライトの歴史
ガラス製ヘッドライト
1990年代前半までの車のヘッドライトはガラス製が主流だったのをご存じですか?
細かい傷にも強く、紫外線の影響も受けにくいのがガラスの特徴です。
なので、ぶつけるなどして割れない限りはほとんどクリアさを失いません。
一昔前までは「ヘッドライトが黄ばんでしまう」といった悩みは存在していなかったようです。
では、なぜ樹脂製ヘッドライトに変わってしまったのでしょうか?
ガラス製ヘッドライト⇒樹脂製ヘッドライト
ヘッドライトは点灯していると熱を持ち、夏場などは相当に熱くなります。
その熱で溶けない、熱害に強い素材としてガラスが使用されていました。
しかし「HID」「LED」など新たな光源が現れてくると、ライトユニットはコンパクトになり熱による影響も減少してきました。
そのおかげで、ヘッドライトのデザインの自由度は飛躍的に高まったといえるでしょう。
ガラス時代にはできなかったヘッドライトの形状が流行しました。
そのため、形成の容易な樹脂が重宝されるようになったのです。
現在のヘッドライトは一部の外国車を除いて樹脂製になっています。
樹脂製ヘッドライトのメリット
- デザインの自由度UP
- 車両の軽量化
- 表面硬度が高く傷が付きにくい
- 衝突の際に割れて飛散しにくい
樹脂製ヘッドライトのデメリット
- ガラスよりも紫外線に弱い
- ガラスよりも傷が付きやすい
このデメリットにより、ヘッドライトの黄ばみが生じます。
ヘッドライトが黄ばむ原因
ヘッドライトが黄ばむ原因は、主に以下の4つです。
- 紫外線
- 経年劣化
- ライトバルブの熱害
- 傷
では、それぞれ詳しく解説していきます。
紫外線
車のヘッドライトに使用されている素材の多くは「ポリカーボネート」と呼ばれる樹脂
この素材はガラスより強度があり、破損時に破片が飛び散りにくいという特徴があるので、車の前面に使用するのに適しています。
ただし、この素材はガラスより紫外線に弱く、細かい傷が付きやすいという弱点があります。
ヘッドライトが黄ばむ最大の要因は、この「紫外線」です。
したがって、日頃利用する駐車場が紫外線を避けることのできない屋外では、ヘッドライト表面が劣化しやすくなってしまいます。
また、駐車場(屋外)の日射条件によっては左右のヘッドライトで黄ばみ具合が違うということもあります。
それだけは避けたいですね・・・
経年劣化
新車時、ヘッドライトの表面には「コーティング塗装」が施されている
外部要因からの劣化を抑える目的で施されているコーティング塗装ですが、直射日光を浴びたり洗車を重ねることによって、徐々に剥がれていきます。
その結果、ヘッドライト本体にダメージを受けやすく、紫外線の影響も大きくなり、黄ばみはますます進みます・・・
ライトバルブの熱害
「ポリカーボネート」は耐熱温度120℃~130℃と、本来耐熱性の高い樹脂
しかし、高温が続いてしまうと劣化を避けることができないのが現実です。
ヘッドライトのレンズカバー裏の電球は、走行中に高温になります。
その熱がヘッドライトに伝導することによって、ヘッドライトは徐々に劣化し黄ばんでいくのです。
傷
車の前面にあるヘッドライトは、「悪天候」や「悪路走行時」に傷が付きやすい
最初は目立たないような小さな傷でも、使用しているとその傷はどんどん増えていきます。
また、傷が大きくなると汚れが付着しやすくなり黄ばみはますます広がっていくのです。
では、お悩みの種である黄ばみの除去方法をご紹介していきます!!
ヘッドライトの黄ばみ除去方法

1 耐水ペーパー
防水の紙やすりである耐水ペーパー
1番オーソドックスな方法は、耐水ペーパーを手に入れて自分で磨く方法です。
耐水ペーパーは、ホームセンターなど比較的身近な場所に置いてあります!
2 コンパウンド
耐水ペーパーと同じくヤスリのような役割を担ってくれる研磨剤
耐水ペーパーとコンパウンドで異なるのは、目の細かさです。
耐水ペーパーは全体的に目が粗い
コンパウンドは目が細かい
耐水ペーパーでは取ることのできなかった細かい傷を消すことができます。
コンパウンドで磨くことで、表面の「くすみ」や「劣化」なども落とすことができるのでピカピカに!
耐水ペーパーで作業した後の仕上げに適していると言えるでしょう。
3 金属用洗剤
研磨剤が含まれている金属用洗剤
金属用洗剤は名前の通り本来、金属に使用する洗剤です。
真鍮や銅、アルミなど様々な金属への使用に適しています。
しかし、プラスチック類にも対応している物があり、耐水ペーパーやコンパウンドと同じ役割を果たすことができます。
※プラスチック類にも対応している物を使用してください。
4 ヘッドライト用クリーナー
ヘッドライト専用のクリーナー
お手軽なのは、各種メーカーから発売されているヘッドライト用クリーナーです。
種類としては「シリコン系」「ガラス系」「ケイ素系」などがあります!
ネットショップなどで簡単に手に入れることができるのでご使用されてみてはいかがでしょうか?
まとめ
今回は、ヘッドライトの黄ばみについて解説させていただきました!
ヘッドライトの黄ばみって意外と目についてかっこ悪いですよね・・・
「自分は見た目なんて気にしない!」という方は危険ですよ!
ヘッドライトの黄ばみは見た目が悪くなるばかりではなく、透過率が下がってしまい
光量の低下や拡散の原因になります。
酷くなると車検をパスすることができなくなることも・・・
そうならないためにも、定期的に黄ばみを除去しましょう!
除去した後は樹脂の劣化を防ぐため、コーティングをおすすめします。
愛車のヘッドライトを紫外線から守ってあげてくださいね!!!