犬も車酔いするの? 犬と楽しくドライブするために 対策方法を知っておこう!

少しずつ春らしい気温になってきました。

こんな季節は犬と一緒にお散歩はもちろん、ドライブや旅行に行く機会もきっと多くなりますよね!

そんなとき心配なのが、犬の車酔いです。

車に乗るのが初めての犬、車に乗り慣れていない犬にとって 車内の空間は慣れていなくて落ち着かない場所です。

初めてのドライブで車に対しての印象がほとんど決まってしまうため、最初は特に気を配ってあげないといけません。

犬は人間とは違い言葉を話せないので、飼い主さんが車酔いの症状やサインを知っておきましょう。

犬の車酔いの症状

車酔いをしやすい子は、車に乗せるときに体調の変化に注意してあげてください。

犬に次のような症状が見られた場合は、車酔いをしている可能性があります。

・落ち着きがなく、そわそわする

・よだれを垂らす

・鳴いたり、吠えたりする

・呼吸が荒くなる

また、人間の車酔いと同じ症状の「あくび」があります。

このように、不安や緊張のような感情が行動に表れ始めたら 車酔いをしているサインだと考えていいでしょう。

車酔いがひどくなってくると、

震える

・頭を下げてぐったりする

・下痢、嘔吐する

といった症状がみられます。

その場合はすぐに車を止めて、できるだけ早く休憩をとりましょう。

可能であれば、車から降ろしてあげて 落ち着くまで休ませてあげてください。

犬が車酔いしたサインを見逃さずに、なるべく早く対処してあげることが大切です。

乗車前にできる犬の車酔い対策

まずは車に慣れてもらう

そもそも車に初めて乗る犬にとって、車のエンジン音や振動、車内のにおいは非日常なので 恐怖や不安を感じてしまいます。

スムーズに車に乗り込んでもらうためには、車に慣れるトレーニングが必要です。

まずは動いていない車の中でしばらく一緒に過ごしてみて、大丈夫そうであればエンジンをかけてみましょう。

車内やエンジン音に慣れてきたら 走っている車に慣れてもらうために、まずは近くの公園など 短い距離からドライブしてみましょう。

急に長距離をドライブするのではなく、近い場所からドライブすることで 少しずつ車への恐怖・不安は消えていきます。

車に乗ると良いことが起きると認識させる

では、車に乗った経験がある犬はどうでしょう。

犬を車に乗せて向かう場所はどこですか?

いつも動物病院だったり 苦手なトリミングサロンだと「車=嫌な場所に連れて行かれる」といった苦手意識を植え付けてしまいます。

また、過去に車酔いをして辛かった経験をしたことがあると、車に乗るだけで気分が悪くなってしまっている場合もあります。

そういった犬は、心理的ストレスによって車酔いをしている可能性があるんです。

ドライブは楽しい!ということを覚えてもらうために、ドライブした先でおやつをあげたり 犬が好きな場所に連れて行ってあげてください。

「車に乗ると楽しいことがある」というプラスの印象にしてあげると 犬は嫌がらずに乗り込んでくれるようになるでしょう。

車内のにおいに気を付ける

車内のにおいが原因で車酔いをしてしまうのは、人間も犬も同じです。

特に犬の嗅覚は 人間に比べて数千倍から1億倍優れているといわれています。

人間が気にならない程度のにおいでも、犬にとってはとっても刺激的!

車酔いをするにおいの原因の例として挙げられるのは、芳香剤・香水・タバコのにおい・エアコンのカビのにおいなどがあります。

芳香剤など「におい」を「におい」でごまかすのは逆効果です。

消臭剤など 車内を無臭にしてくれるものを選ぶようにしましょう。

少し窓を開けて 外の新鮮な空気を車内に触れさせてあげるのも効果的です。

また、「光触媒」はにおいを吸着して分解してくれるのでおすすめです。

においや雑菌の種類に関係なく 光さえあればそれらをずっと分解してくれるので、毎回犬を乗せる前に消臭剤を振りまく手間が省けるかもしれません。

安全性の高いタングステンを使用しているものは、人間にはもちろん 犬にも無害で安全です。

犬を車に乗せる前の掃除はもちろんですが、乗せない時から犬のことを気遣った車内の環境を 普段から心がけてあげてくださいね。

早めにごはんをあげる

ドライブ直前にごはんをお腹いっぱいあげてしまうと、胃が揺れて吐きやすくなってしまうのでやめましょう。

反対に 空腹でも車酔いしやすくなってしまうので注意が必要です。

ドライブする予定が前もって分かっている場合は 出発よりも約2時間前にごはんをあげて、量も普段あげている量の半分程度にしておきましょう。

目的地に着いてから残りの半分をあげるといいですね。

また、出発前にトイレを済ませておくと乗車中のトイレ対策になります。

走行中はクレートの中で過ごしてもらう

犬を抱っこしたまま車に乗ると、人間と一緒に犬の体も揺れてしまうので 車酔いしやすくなってしまいます。

クレートに入れておくのはかわいそうと思う人もいると思いますが、少しでも揺れないようにしてあげることで 車酔いを軽減できます。

ですが、ただクレートを設置するのでは意味がありません。

クレートを車の進行方向と同じ向きに設置し、走行中も揺れないようにシートベルトでしっかりと固定してあげることが大切です。

犬は狭いところや暗いところで安心する習性があるので、クレートの中が広い場合は タオルを詰めて犬の体が動かない程度に固定してあげるといいでしょう。

普段使っているタオルを入れてあげたら、自分のにおいが付いているのでクレートの中でも安心して過ごせるでしょう。

また、急ブレーキや急発進は 体が動いて車酔いしやすくなります。

荒い運転をしないというのは大前提ですが、カーブを曲がるときはスピードを落とすなど 安全運転を心がけましょう。

車内の温度に気を付ける

犬は人間よりも暑さに弱い生き物です。

人間が暑くないと思う温度でも、毛に覆われている犬にとっては暑いと感じているときがあります。

クレートには直接日光が当たらないような場所に設置するなどの注意が必要です。

また、エンジンを切った車内の温度はすぐに上がってしまうので、少しの時間でも絶対に置いて行かないでください!

どうしても外に出せない場合は、外の風が入ってくるように 窓を少し開けてあげたり、誰かが残ってエアコンをつけておいてあげてください。

暑さで気持ち悪くなって 車酔いする原因になってしまったり、さらに熱中症や脱水症状の危険があるので 特に夏は車内の温度に気を付けましょう。

酔い止めの薬を飲ませる

対策をしても酔ってしまうという犬には、事前に酔い止めの薬を飲ませておきましょう。

市販の酔い止め薬もありますが、副作用があるため 心配な場合は動物病院で相談してから使用しましょう。

まとめ

長距離のドライブができるようになれば、犬とお出かけに行ける幅も広がります。

犬がもし車酔いしてしまっても、対策方法を知っていれば冷静に対応できますね。

犬と一緒にドライブで楽しい思い出をたくさん作りましょう!