
これまで電車を利用してお出かけしていた方も、コロナ禍で車を利用する機会の方がきっと増えたと思います。
ですが、「車で移動」と聞いただけで ”酔ってしまうのでは” と憂鬱になってしまいませんか?
車酔いすると、せっかくの楽しいお出かけが台無しになってしまいますよね・・・。
今回はそんな辛い車酔いをしないために、すぐに実行できるさまざまな対策・予防策をご紹介します!
「車酔い」って?
その前に、『車酔い』とはどのような状態のことを指すのか知っておきましょう。
『車酔い』とは、車の揺れによって気分が悪くなったり、吐いてしまう状態のことをいいます。
外からしきられた空間の中で起こる情報のズレが、車酔いする原因といわれているんです。
実際に車は移動しているのに、脳が静止していると錯覚してしまうんですね・・・。
車酔いの初期症状として、生つば・頭痛・あくび などの初期症状が現れます。
その後、吐き気・顔面蒼白・めまい などの症状がみられ、最後には嘔吐してしまいます。
嘔吐を繰り返してしまうと、脱水症状になってしまうこともあるのでとても危険です。
そうなる前に、初期症状の時点で車酔い対策ができるといいですね!
また、車の他にバス・電車・船 などの乗り物や、テーマパーク・遊園地 などのアトラクションでも起こってしまう『乗り物酔い』が知られています。
「酔い」で辛い体験をしてしまうのは、車だけではないんですね・・・。
では、どうして『車酔い』は起きてしまうのでしょうか。
車酔いをする原因
寝不足・疲労
お出かけする日の前日、つい楽しみで気分が上がってしまって夜更かししていませんか?
睡眠時間が短かったり、疲れが溜まっているときは、自律神経が乱れやすい状態になってしまいます。
自律神経は、呼吸・血液・胃腸の働きをコントロールしているので、それが乱れることによって車酔いの症状が起こります。
また、風邪による体調不良によっても車酔いしやすくなるので、車でお出かけする前の日は特に体調管理に気を付けましょう。
走行中にスマホを見る

人は普段の生活で目を左右に動かすことの方が多いため、上下に動かすことに弱く苦手です。
実際に、目を左右に動かしてみてみましょう。
・・・動かせましたか?
次に、上下に動かしてみましょう。
左右の方が、目を動かしやすいのではないでしょうか?
この、車の走行中にスマホを縦にスクロールしながら目を上下に動かし続けていることが、車酔いをする原因と考えられます。
本を読むことも、目を上下に動かすことになるので同じことが言えます。
空腹、または食べ過ぎ
出発する前にいっぱい食べ過ぎてしまったり、お腹の中が空っぽになっていませんか?
お腹の状態は、空腹でも満腹でもダメなんです。
空腹のときは、血糖値が下がって脳の働きが悪くなります。
逆に、満腹のときは胃の揺れが大きくなってしまうため、酔いやすくなってしまいます。
車に乗る前の暴飲暴食や、吐き気・嘔吐を恐れて何も食べないでいることは、かえって車酔いを悪化させてしまうことがあります。
車内のにおい

車の中って色々なにおいがしますよね。
車酔いをする原因の中で、芳香剤・たばこ・エアコンのカビのにおいなどは車酔いを誘発してしまいます。
特に子供は大人よりも嗅覚が敏感なので、車に乗った途端にすぐに酔ってしまう「途端酔い」が多いです。
車特有のにおいが、トラウマのように過去に酔った”記憶”を思い出してしまうみたいですね・・・。
子供と一緒に車に乗るときは、特に車内のにおいに気を付けてあげた方がいいでしょう。
体を締め付ける服装
車に乗るとき、体にピッタリの服を着ていませんか?
仕事の移動でスーツを着ている場合は、ベルトもネクタイもしないといけないので苦しいですよね・・・。
ベルトやネクタイなどの体を締め付ける服装は、血管や内臓の働きを妨げるので車酔いの原因になります。
また、マスクをしていると耳に負担がかかり、息もしにくいので気分が悪くなりやすくなります。
他にも、キツイ下着や、意外と靴(靴下)も締め付ける服装として挙げられます。
すぐに実行できる車酔いの対策
しっかり疲れを取る

車でお出かけをする前日は、ゆっくり湯船に浸かったり早めに睡眠をとるなど、しっかり体を休めるようにしましょう。
夜更かしはせずに、前日の準備は早く終わらせておくことをおすすめします。
もし乗車中に酔ってしまった場合は、寝てしまうのも一つの手ですよ。
窓の外の景色を見る
乗車中は、おしゃべりをしたり音楽を聴いたりして気を紛らわすといいでしょう。
他のことに夢中になるだけでも、車酔いの症状が和らぎますよ。
また、窓から見える景色を見るのもいいでしょう。
その場合は、近くより遠くの景色を見るようにし、なるべく目を激しく動かさないようにしてください。
どうしてもスマホを見ないといけないときは、スクロールする際に目を閉じるのもいいのかもしれません。
乗車前は腹八分目
車に乗る前やサービスエリアでは、消化に良く胃にやさしい食べ物を軽く食べましょう。
うどんやおかゆがおすすめです。
逆に、乳製品・卵・脂っこい食べ物は、胃に負担がかかってしまうので避けましょう。
もし乗車中に酔ってしまったときは、飴やチョコレートをおすすめします。
甘い食べ物は血糖値を上昇させてくれるので、脳が活性化され車酔いを和らげる効果があるんです。
その際に、レモンやオレンジといった柑橘系の味がする飴や飲み物はだめです。
柑橘系は胃の働きを活発にしてしまい、車酔いを悪化させてしまうので控えるようにしてください。
車内の掃除はこまめに
車内の掃除は定期的に行うようにし、車で出かける前は特にしっかりと掃除するようにしましょう。
芳香剤で車内のにおいを香りでごまかすより、においを消臭消臭してくれる消臭剤を使用したほうがいいかもしれません。
また、『光触媒』もおすすめです。

光触媒は、においなどの原因物質を吸着して分解してくれるので、車酔いの一番の原因であろう「におい」にも効果が期待できます。
光触媒の施工は、業者がガンスプレーなどで施工する方法から自分でお手軽にできる缶スプレータイプがありますよ。
他にも、窓を開けて外の新鮮な空気を取り入れることでも、車酔いが和らぐ効果があります。
リラックスした体制で
乗車中はなるべくゆったりとした服装で、楽な姿勢になるように心がけましょう。
首元のボタンをはずしたり、ベルトを外す、ネクタイを緩めたりするといいでしょう。
また、靴(靴下)を脱いで、スリッパやサンダルに履き替えるのもおすすめです。
軽く腕や背中を伸ばしたり、足を動かしたりして血液の循環を促すようにしましょう。
窓が開いていて換気が行われている場合は、マスクを外すと少し楽になりますよ。
酔いにくい席に座る
車の進行方向が分かる席に座りましょう。
助手席は前方がよく見えるので、カーブや止まる予測がしやすくなります。
ですので、目で見る情報と体のズレを抑えることができるため、車酔いしにくくなると考えられます。
なるべく頭は動かさないようにして、進行方向を見るようにしましょう。
どうしても動いてしまう場合は、右に揺れたら右、左に揺れたら左のように、車の動きに合わせて体を動かすようにするのもいいかもしれませんね。
まとめ

『車酔い』のことについて、知っていただけたでしょうか?
車酔いや乗り物酔いは、大人になると軽減するといわれていますが、個人差があるようです。
私も子供の頃に比べたら車酔いに強くなりましたが、車内のにおいがきつかったり疲れが溜まっているときに車に乗ると、まだまだ車酔いしてしまいます・・・。
どうしても辛いときは、絶対に無理をしないでくださいね。
車から降りれそうな場所があれば、一度降りて深呼吸するだけでも気分がスッキリしますよ。
また、事前に「酔い止め」を飲んでおくと安心です。
今回紹介した対策方法で、車酔いを忘れて楽しいドライブを過ごしてください!