日本発祥の技術【光触媒】の進化と現代生活における新型ウイルス対策と付き合い方

光触媒には【分解力と親水性】の性質があるのをご存じですか?

この二つの機能の組み合わせにより『消臭効果』『有害物質の分解・除去』『抗菌効果』『防カビ効果』『防腐効果』が実績と共に証明されています。

日本で発見され、そして今も日本で進化し続けている光触媒。

現在の市場規模は住宅関連、電化製品、車、道路関連、農業、水処理、衣服、生活用品、医療分野などに関する製品がこれまでに数多く出ています。

それでは、どのように発展・成長してきたか詳しく解説していきましょう!

光触媒の挑戦と過程

光触媒発見から可視光応答型に

水から水素を作る研究で発見した世界初の光触媒

光触媒とは太陽光の光エネルギーにより、有機物(菌・ウイルスなど)を分解・不活性にする材料で、水から水素をつくる研究で発見した酸化チタンが世界初と言われています。

この当時の光触媒(二酸化チタン)は主に太陽光に含まれている高エネルギーの【紫外線】が必要で、紫外線が当たると強い酸化力を発揮していました。

光触媒(二酸化チタン)は光(紫外線)を浴びると、この強力な酸化力が有機物を分裂させ、最終的には【二酸化炭素】【水】となり大気中に発散します。

屋外での市場規模拡大

光触媒は、強い酸化力と超親水性によって、有機物の汚れや有害物質を分解します。

静電気が発生しにくくなるため、外壁や屋根施設に塗布することで大気中の汚れ(静電気で付着するもの)が付きにくくなり、雨で汚れを洗い流してくれるので防汚効果や防カビ効果など得ることができるのです。

もちろん有機物を分解する作用で、抗菌・抗ウイルス効果も発揮するため生活の安心・安全を確保します。

セルフクリーニング機能として毎日清掃のしにくい屋根など高い位置にある外壁清掃でも重宝されています。

※セルフクリーニングとは雨などで光触媒の性質の親水性を利用して汚れを流し落とす事(自浄効果)

道路関連でも、セメントと光触媒の混合物をコーティングすることにより排ガスが光触媒と太陽光の作用で分解され道路表面にくっつき、雨が降る事で無害なものになり流されるといった排ガスで汚染された空気を浄化する事ができます!

光触媒応用例(二酸化チタン)

住宅関連: タイル ガラス テント剤 建材 塗装 など

電化製品: 空気清浄機 エアコン など

自動車関連: サイドミラー ボディコーティング など

道路関連: 道路標識 道路鏡 道路 など

農業関連: 残留農薬処理 養鶏場防臭 水耕栽培 など

空気処理: 排ガス処理 ダイオキシン分解 空気清浄機 など

水処理・土壌汚染: 環境ホルモン物質分解 など

屋外から屋内に可視光応答型光触媒

光触媒の新たな市場拡大すべく今度は蛍光灯やLEDなど、紫外線よりエネルギーの低い室内灯でも光触媒の機能を発揮する可視光応答型光触媒の開発が行われるようになりました。

可視光応答型光触媒が紫外線と同等の機能が出ると紫外線の届かない内装にも施工の幅が大きく広がると期待されています。

光触媒応用例(可視光応答型光触媒)

住宅関連: タイル ガラス テント剤 建材 塗装 内装材 蛍光灯 窓 洗面台 ブラインド など

電化製品: 空気清浄機 エアコン 冷蔵庫 掃除機 など

自動車関連: サイドミラー ボディコーティング 内装(シート・天井など) など

道路関連: 道路標識 道路鏡 道路 トンネル照明 など

農業関連: 残留農薬処理 養鶏場防臭 水耕栽培 室内栽培 室内飼育 など

空気処理: 排ガス処理 ダイオキシン分解 空気清浄機 など

水処理・土壌汚染: 環境ホルモン物質分解 など

医療関連: カテーテル 手術室 院内感染防止 車いす ストレッチャー など

室内施設: 家電量販店 空港 イベントホール  ショッピングモール など

快適空間は自分で作る時代です

家・車などは安心安全に過ごしたい空間ですよね。

最近では、抗菌・消臭・抗ウイルス対策として様々な製品が販売・施工サービスがあるけど、どれが良いの?

消臭に関しては、自分の好みの香りを選択したりすると思いますが、菌・ウイルスなど目に見えないものに対して本当に効果があるの?

と疑問に思うことはないでしょうか??

『広告で見た』『有名なメーカーが出しているのなら』などで選んでいる人が多いのではないですか?

今回【光触媒】について解説していますが一つの選択肢に入れて頂ければ幸いです。

新しい生活スタイルの創成期に

・赤ちゃんからお年寄りまで大切な家族・人を守ります。

・光触媒塗膜が剥がされない限り、光を利用して性能を発揮し続けます。

・特別なメンテナンス不要。

・新型インフルエンザを初め様々菌・ウイルスの不活性化。

・安心安全で人体・ペットにも無害!

このように【光触媒】には安心の快適空間を作る事ができます。

光触媒の施工について

光触媒施工は缶スプレーで簡易的に行う施工方法から業者がガンスプレー・コンプレッサーなどで施工する方法まで多種多様にあります。

もちろんプロの施工業者に依頼することで施工ミスを減少させる事ができますが、その分コスト面で費用は高額になってしまいます。

個人で施工する場合

メリット

・費用コストの削減

・溶剤等の確保はあるがいつでも施工可能

デメリット

・拭き忘れ(施工範囲)による効果半減

・掃除が行き届いていない場合の光触媒の効果維持は望めない

・知識不足による施工での間違い

業者に依頼する場合

メリット

・施工済書などが発行され、店舗などはお客様に安心してご来店していただける

・実証試験など様々な試験をクリアした光触媒で施工する

・経験豊富なスタッフが施工してくれる

デメリット

・費用が高額になる

・施工箇所にもよるが、半日~1日作業になるため拘束時間が長い

光触媒施工がされている施設

空港: VIPルーム 壁 カート 手すり トイレ など

市役所: トイレ 受付 手すり エレベーター など

学校・教育施設: 教室 体育館 トイレ 保健室 視聴覚室 など

医療機関・介護施設: 送迎車 喫煙室 倉庫 受付 診療室 手術室 病室 など

ホテル・宿泊施設: エレベーター 客室 共同浴場 トイレ など

飲食店: 喫煙エリア 店内 トイレ 厨房 など

商業施設: エレベーター エスカレーター カート トイレ 店舗前面 など

自動車・タクシー: 営業用車両 荷台 新車 中古車 など

ペット関連: ペットホテル部分 ハウス ペット移動車両 など

オフィス: 事務スペース 作業スペース 喫煙室 トイレ エントランス など

光触媒まとめ

益々発展していくであろう【光触媒】を解説してみました。

日本で産声を上げ、更に様々な企業・大学が研究を重ね新たな発見、更なる市場拡大するべく開発・研究がなされています。

従来、紫外線が当たる屋外での効果は素晴らしい成果を上げてきましたが、紫外線が当たらない屋内での効果はあまり望めませんでした。

そこで屋内でも光触媒の効果が十分に発揮できるよう可視光応答型光触媒の開発が光触媒の市場規模拡大に必須になりました。

ウイルス・菌も日々進化し、大切な家族・人更にペットを守るために光触媒施工は安心安全な空間を作るには最適のアイテムになります。

光触媒はこれから需要が高まる事は必然ではないでしょうか!

→車内に忍び込む細菌やアレルギー物質などを効率よく分解することで継続的な除菌、消臭を実現