数か月ぶりに洗車をするとこびりついてとれない汚れたちが気になって仕方がないと思ったことありませんか?
どんなに泡立てても落ちないその黒い汚れ、スポンジや爪で無理やりこすって落としてしまうと車に傷がついてしまいます。
ではどうしたらいいのか、それは汚れを知り、その汚れの種類に合わせてカーケア用品を使うことです。
この記事では黒いつぶつぶの汚れはどんな性質があるのか、また黒い汚れそれぞれの見分け方と対策方法の解説をしていきたいと思います。
黒くてしつこい汚れだけでもいろんな種類がある
黒い汚れには大まかに【鉄粉】【ピッチタール】【水垢】と分けられます。
どれも黒い汚れですが効果的な落とし方はそれぞれやり方が違います。
しっかりと汚れの特徴をつかんで正しい処理の仕方を知っていきましょう。
鉄粉
ザラザラした手触りと色合いが茶色である特徴の鉄粉、普段は空気中に存在しています。
主な発生源は鉄筋工場や金属の粉を樹脂で固めたブレーキパットなどがあります。
ブレーキパッドは車の中にある部品であるため走行すると確実に付着するため予防することは不可能です。
付着するエリアはボンネットやルーフを中心としたボディ全体なので、付着した箇所によっては他の汚れと見分けがつきにくいところがあります。
そこで頼るのは目ではなく触感。
鉄粉はほかの汚れと違うのは触れるとザラザラするので、タバコやキャラメルを包んでいる薄い包装を指にかぶせて撫でてみれば小さくて見えない鉄粉まですぐに見分けることができます。
ピッチとタール
炎天下や舗装したてで柔らかい状態となったアスファルトの上で走行するとアスファルトの一部が飛沫や液状となってタイヤで跳ね上げることがあります。
柔らかい泥の中を走ったらボディがどうなるかをイメージしてください。
跳ね上げられたそれらがピッチとタールと呼ばれる汚れになります。
見分け方は比較的簡単で車の下側にやや液状っぽいものがついていた場合周りの黒い点々も含めてピッチタールを思ってもいいでしょう。
洗ったら取れそうな見た目をしていますが、それらは非常に頑固な汚れになります。
黒い水垢
黒い水垢は普通の水垢とは違ってホコリや油分が含まれていることが特徴の水垢です。
油分やホコリが含まれた雨水や水滴をボディに放置したことでできる汚れであるため、カーワックスの拭き残しや剥がれかけ、排気ガスなどの空気が雨水と混ざったものなどいろんな原因だったりする場合があります。
油性の水垢の見た目は煤のようなものが輪っかのものや、垂れた黒いラインといった状態が多いため、すぐに見分けがつきます。
黒い汚れ見分け方一覧表
それぞれの黒い汚れに対応したカーケア用品を紹介
鉄粉
鉄粉取りスプレー…吹きかけて放置した後、水で流すだけのお手軽さが売りだが除去力はほかの用品と比べると劣るところはある
鉄粉除去剤…スプレーで吹きかけたりクロスなどにつけて使用したりといろんな使い方ができる液状の除去剤。鉄粉に反応すると紫色になるものがほとんど。昔のパーマ剤に似た強いにおいが特徴
パットを付けた用品…クロスやグローブ、手袋などの裏に鉄粉取り粘土のようなパッドがついている用品、パット側でボディをなでれば鉄粉を絡めとってくれる。使い方にコツがいる。
粘土…扱いは少し難しいが確実に鉄粉を除去してくれる。傷を大量に作りやすいため、あまりにひどい場合は施工後にポリッシャーで磨く必要があったりする。
ピッチ・タール
ピッチタールクリーナー…施工してふき取るだけでとれる優れものが多い。中にはクリーナーの入ったワックスも存在している。
脱脂剤…石油系を溶かしてくれる成分があるため除去効果があります。
粘土…鉄粉だけではなくピッチタールも取ってくれる
黒い水垢
水垢用シャンプー…カーシャンプーと同じ要領で使える水垢対策できるシャンプー
水垢用クリーナー…ボディ用とガラス用に分かれている用品もあるので間違って施工しないように気を付ける必要があります。
黒い汚れの正体がわからない場合の対処法
最初に
車に高価なコーティングをかけている場合は無理に施工しないようにしましょう。
コーティング業者の方から勧められている専用のカーケア用品かコーティングに考慮されてコンパウンド(研磨剤)を入れていないカーケア用品を優先的に使っていきましょう。
また涼しい季節での施工の場合はピッチタールの汚れがある可能性はほぼ低いと思って大丈夫です。
理由は熱でアスファルトが柔らかくなりタイヤで蹴り上げることがほぼないためです。
黒い汚れへの対処法
まずはシャンプー洗車を行って、ホコリや砂を落としていきましょう。
気を付けることはこびりついているからと言って絶対に力を入れて洗おうとしないこと
コツは表面が風船と思いながらやさしくなでることです。
次に使うのは鉄粉除去剤のような識別ができるものがいいでしょう。
やがて洗い流した後、色の変化を見せずに残った点々はボディ用の水垢クリーナーがおすすめです。
それでも落ちない場合にピッチタールクリーナーの使用。
なぜ水垢クリーナーのあとがいいのかというとピッチタールクリーナーは水垢とは相性が悪い場合があるので先に水垢を落としてから使用する必要があります。
それでも、それらでも、落ちなかった場合は最終手段として粘土やグローブなどでしっかり車に水をかけながら施工してください。
おまけ
最初からまとめてきれいにしたい場合は洗車後、粘土やグローブなどを使う流れが最短ですが粘土の扱いに慣れていても車の傷がひどくなるときがあるので終わった後はポリッシャーで磨くことも念頭に入れてください。
まとめ
黒い汚れには鉄粉、ピッチタール、水垢の候補がありその三つにもしっかりとした特徴があるので正しく見分けて対処していきましょう。
それでもよくわからない汚れに早めかつ正確な対処をしていくにはカーケア用品を何となく使っていつの間にか車にダメージを与えることを避けなくてはいきません。
カーケア用品の特徴も理解してから計画的に施工していきましょう。